内容紹介
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※この商品は、「イタリア」編の分冊です。「イタリア」編4冊がパックとなった合本も販売しています。詳しくは『地球の歩き方 イタリア』で検索ください。
花の都フィレンツェには、今もルネッサンスの華やかかりし往時そのままに、馬のひずめの音が聞こえてきそうな細い路地と建築や絵画が残る。幾多の芸術家が詩人が、この街を訪れそして愛したことだろう。この地を代表する花の聖母教会にクーポラを完成させたブルネッレスキや画家リッピらの芸術家の足跡が、キラ星のようにメディチという太陽の周りを取り囲んだのがルネッサンス時代だ。さあ、町に出てみよう。あでやかなドゥオーモ、アルノ川の夕暮れは黄金色に輝き、町並みやルネッサンスの遺品とともに強烈にあなたの中に残るだろう。実感しなければわからない町、それがフィレンツェだ。
ミラノには訪れた者を惹きつけて放さないふたつのアートがある。ひとつは、何百年もの歴史に培われてきた建築物や芸術作品群だ。ゴシック建築の最高傑作ドゥオーモ、ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」など歴史遺産はキリスト教の歴史を物語っている。もうひとつは「ミラノ・ファッション」という現代のアートであるファッションだ。ミラノで見つけたお気に入りの服や小物は、旅の楽しい思い出の品になること請け合いだ。
一度訪れた者にはまた何度でも、訪れたことのない者には一度は行ってみたいという憧れの町ヴェネツィア。この水上都市は、夏と冬とではまったく違う顔を見せる。観光客でにぎわった夏を締めくくるのはレガータ・ストリカ。最もこの街らしさを満喫できる一日だ。壮大な野外劇を観ているような気分になる。冬。霧に煙るサン・マルコ広場を訪れ1杯のカフェを飲む。常連だったゲーテやカサノヴァが憩う風景が見えてくるようで、今がいつなのかわからなくなってしまう。ゆっくりできる贅沢も魅力的だ。
古代ローマ時代から数多くの芸術家をも魅了してきたナポリ。紺碧の海と青空、雄大な火山を望む風光は、今なお、旅人たちを魅了してやまない。イタリアとイタリア人が凝縮された町、それがナポリだ。したたかで、ウイットとユーモアに富んだナポリっ子気質がこの国1のエンターテイナーであるのは当たり前だ。さあ、ナポリへ出かけよう。“VediNapoliepoimuori!”「ナポリを見て死ね」の名言どおり、ナポリを見ずして、恋も人生も芸術も、そして死さえも、語れないのだから。